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Writer's pictureHayato Shimabukuro

天文学の歩み


[雑感]

知識は時代と共に積み重ねてこられて現在に至る。現在の我々が手にしている知識は先人たちの努力の賜物である。と思っており、そういう歩みを振り返ることが結構好きなわけでして、天文月報(天文学会が刊行している雑誌)の過去の刊行物を見ていました(http://www.asj.or.jp/geppou/contents/index.html#Yr1912)。何と、一番古いのは1908年!

自分の専門が観測的宇宙論と呼ばれる分野のため、その辺の内容の記事をパラパラ読んでいましたが、90年代前半のCOBEによる宇宙背景放射の揺らぎの発見、2000年代に入ってからのWMAPによる宇宙論パラメータの測定で雰囲気が変わっている様子が伝わってきました。

また、90年代後半から00年代前半にかけてすばる望遠鏡等による高赤方偏移銀河の観測で、再電離期を含むより遠くの宇宙への扉が開かれていく様子も感じ取ることができます。

この先将来、天文学の発展について興味のある人が過去の天文月報を読み返した時、どのような印象を受けるのか興味あるところです。願わくば、「まだz=6-7の銀河の発見しかされていないのか」「21cm線がまだ観測されていないのか。」「再電離についてよく分かっていない時期もあったんだな」と思われるような発展をしていてくれれば良いなと思います。


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