これまでメモ代わりに使ってきたこのブログ。2017年の終わりが差し迫った今更ながら、私自身について軽く紹介したいと思う。
私の略歴や研究内容については当ホームページの「Home」や「Research」、研究活動等は「Publications & Presentation」の方に目を通して頂くとより詳しい紹介が載っているが、簡単に自己紹介。
出身は沖縄で、京都の駿台予備校で一年の浪人後、東北大学理学部物理系に進学。二年生時に宇宙地球物理学天文学コースに配属。四年生の卒業研究では、観測的宇宙論の基礎と重力レンズについて勉強。大学院は名古屋大学の宇宙論研究室へ。研究対象は観測宇宙論と呼ばれる分野の中でも特に、宇宙再電離と呼ばれる時期を探るための21cm線放射についての理論的研究をこれまでやってきた。
博士課程1年目はオランダのGroningenのKapteyn institute、イギリスのUniversity of Oxfordで約10ヶ月過ごす。帰国後は、Oxfordでお世話になった方のいる熊本大学に受託大学院生として異動。以後、博士課程終了までを熊本で過ごす。博士課程3年目の春と夏、併せて3ヶ月ほどオーストラリアのUniversity of MelbourneのMWA 再電離グループに滞在。
2016年3月、名古屋大学より博士号授与。博士課程に取り組んだ研究は「21cm線シグナルの統計的性質について」。簡単に紹介すると、これまで主に21cm線シグナルの統計解析として用いられてきたのはパワースペクトルという2点統計量だったが、21cm線シグナルの分布は非ガウス性を持つことが予想されるので、それらを評価するために1点統計量や高次統計量を導入ということを行った。
博士号取得後は2016年4月、Observatoire de Paris(パリ天文台) のポスドク研究員として着任。輻射輸送シミュレーションが専門のBenoit Semelin氏の下で研究を開始。しかし、それまで輻射輸送シミュレーションの経験が無かったため、どういう研究をしようか着任してから数ヶ月悩む日々。しかし、Benoitの「最近、ニューラルネットワークを使って何かできないか気になっているんだけど」という一言がきっかけで、宇宙論や他の天文分野でのニューラルネットワーク応用についての先行研究を調べ、それらを参考に21cm線シグナルの解析にニューラルネットワークを応用するという仕事に着手。この時、着任より3ヶ月ほど経過しており、サマーバケーション直前。2017年1月、仕事を論文としてまとめて出版。現在はこの仕事をさらに応用した研究を進行中。また、同時期、次のポスト探しのためにいくつかの公募に応募。その時の体験談は「Memo&Slides」の「天文学における公募への応募について」に詳しく記載。
2018年4月には中国・北京の清華大学のYi Mao氏の下へポスドクとして着任予定。
以上が、私の略歴です。