top of page
Search
Writer's pictureHayato Shimabukuro

フランスで研究者ビザ、滞在許可証を取得するまでの流れ


フランスに来てから一年が経とうとしている。ありがたいことに先日、こちらでの仕事が論文としてまとまり、MNRASより出版されることになった。

ポスドクとしての一年目、研究は割と好調だったと思う。しかし、そんな中、突如、困難が立ちはだかった。滞在許可証更新である。フランスでは滞在許可証を一年ごとに更新しないといけないため、手続きを始めようとした矢先にいきなり躓いた。

以下では、滞在許可証更新も含め、フランスで研究者ビザ、滞在許可証を取得するまでの流れも併せて著す。ただし、twitterの文章をまとめているので、読みにくいかもしれないがご容赦願いたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1. フランスでポスドクとして研究を行う場合は、渡航前に研究者ビザを取得する必要がある。この研究者ビザの取得については在日フランス大使館のこちらのページ(ambafrance-jp.org/article500)に詳しく載っている。

2. 研究者ビザを取得する上で必要書類の一つとしてコンバンション・ダキュイ(Convention d’accueil)がある。これは、フランスで所属する機関に頼んで日本に送ってもらわないといけないが、届くまでに数週間から数ヶ月かかる(私は約3週間)ので早めにお願いするのが大事。

3. 研究者ビザを取得したらそれでめでたしなのかというとそうではない。フランスに来たら3か月以内に今度は滞在許可証を取得しないといけない。ネット上では警察署<prefecture de police>に申請に行かないといけないという情報が書かれたいた、私の場合、最初に警察署に行ったら移民局に行けと言われて追い返された。

4. ということで、最初の滞在許可証申請には移民局<OFII>に行った。この時は予約することもなく、アポなしで行った。ちなみに、日本でビザ申請の時にもらう移民局提出用書類をこの時提出した。後日、OFIIから呼び出しがかかるのだが、ネット情報では数週間から長いと数ヶ月待つと書いてあった。ただし、私の場合はオフシーズンだったからか、3日位で召喚状が届いた。入学シーズンの9月付近は混むらしい。

5. 召喚状に必要書類が書かれているので、それらの書類と240€くらいの印紙を持ってOFIIに行く必要がある。この印紙はTABACOでも買えるが、私はオンラインで購入した。印紙についても召喚状に説明が書いてあるので、それを参考にすれば良いと思う。必要書類の中で注意が必要なのは戸籍謄本。これをフランス語訳したものが必要になる(原本の写しも必要だったかも)。

6. 私の場合、幸い日本語の戸籍謄本をパリ天文台に送ったら、フランス語訳された戸籍謄本も準備してくれた(とはいえ、日本にいることに自分でも準備していたけど。家族人数によるが翻訳には大体1万前後かかる)。あとは住居証明も必要。

7. cite universitaireに住んでいる場合、住んでいる館の館長さんに一筆書いてもらうことになる。必要書類を持って、召喚された日にOFIIに行ったらその場ですぐに滞在許可証がもらえた。ここまでがパリについてすぐの話。

8. 滞在許可証は1年毎に更新しないといけないので、現在、更新手続きを始めている。ちなみに、滞在許可証は期限が切れる2か月前には予約を取らないといけない。ということで、オンラインで予約(Prefecture de Policeのページで予約を取ることができる)を取ろうとしたが、identifierできないとエラーが発生。

9. 警察署に行ってみたが「所属機関で予約を取れ」と追い返されたので、パリ天文台にて手続きをお願いする。必要な書類は1年目に必要と言われた書類が揃っていれば特に困らない。自分はパリ天文台に学位証明書を提出したので、その写しが残っていたが、更新にも学位証明書が必要らしい。

10. ということで、本日、天文台の担当者に手続きの申請をお願いしてきた。必要と言われた書類は、パスポート、戸籍謄本(フランス語)、学位証明書、住居証明書、コンベンション・ダキューイである。以上、記憶が新鮮な間に記録を残す。(完)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フランスの手続きで一番面倒くさいのは、おそらく滞在許可証の申請ではないかと思う。銀行口座の開設はLCLのPyramide支店に行けば、全員日本語ペラペラの行員なので余裕で口座開設することができる。また、携帯電話に関しては私はFreeを使っているが、Freeのマドレーヌ店に行けば、自動販売機的なものでSIMカードを購入することができる。1ヶ月で20GBのデータ通信ができ、通話もかけ放題、国際電話も可能で20euro/month. 日本の携帯業界がいかにぼったくっているかを感じることができる。


1,603 views0 comments

Recent Posts

See All

新天地

12月1日をもって云南大学、西南天文学研究所(SWIFAR)にAssistant professorとして異動致しました。云南大学は雲南省昆明に設立された大学で、街の中心部と街から離れた呈贡区にキャンパスがあり、私の所属するSWIFARは呈贡区キャンパスに設立されています。...

bottom of page